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代物弁済による所有権移転とは

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代物弁済による所有権移転とは?

代物弁済による所有権移転(だいぶつべんさいによるしょゆうけんいてん)とは、借金の返済手段として、不動産を債権者に譲渡する際に行う登記のことです。通常、借金はお金で返済しますが、お金の代わりに不動産を引き渡して返済する場合に、この登記が必要になります。

代物弁済による所有権移転が適用されるケース

借金の返済が難しくなり、不動産を債権者に譲渡して債務をなくすとき
企業が負債を整理するために、保有する不動産を債権者へ譲渡するとき
ローンの支払いが困難になった際に、不動産を引き渡して支払いに充てるとき

代物弁済による所有権移転をしないとどうなる?

  • 債権者が正式な所有者として登記されず、不動産の売却や活用ができない
  • 債務者の借金が法的に消滅したことを証明できず、トラブルの原因になる
  • 不動産の所有者が曖昧なまま残り、権利関係が複雑になる

代物弁済による所有権移転登記の手続きの流れ

  1. 債務者と債権者の間で「代物弁済契約」を締結する
  2. 登記申請書を作成し、必要書類(契約書、登記識別情報など)を準備する
  3. 法務局へ「所有権移転登記(代物弁済)」を申請する
  4. 登記簿の所有者が債権者に変更される

登記簿の記載例(権利部(甲区))

登記の目的旧所有者(債務者)新所有者(債権者)
所有権移転(代物弁済) 太郎○○銀行

税金と注意点

代物弁済による所有権移転は「譲渡所得税」「登録免許税」の対象になる可能性がある
債務者の負債が完全に消滅するか、契約内容を明確にしておくことが重要
債権者が不動産を適正に評価し、債務と見合った価値があるか確認する必要がある

どこで確認できるの?

法務局で登記事項証明書登記簿謄本)を取得すると、代物弁済による所有権移転の記録を確認できます。

まとめ

代物弁済による所有権移転は、借金の返済手段として不動産を譲渡する際に行う登記で、債務の消滅と不動産の正式な所有者変更を証明するために重要です。
契約内容を明確にし、適切な登記手続きを行いましょう。