【Bug you Biz Glossaryは困ったときのビジネス用語をわかりやすく解説する用語集サイト】

個別競売とは

当ページのリンクには広告が含まれています。

個別競売とは?

個別競売(こべつけいばい)とは、共同担保として設定されている複数の不動産のうち、一部の不動産だけを競売にかける手続きのことです。

通常、借金の返済ができなくなると、担保となっている不動産は競売にかけられます。共同担保の場合、すべての不動産をまとめて競売にかける「一括競売」もありますが、状況によっては一部の不動産だけを売却し、残りを維持することも可能です。これが「個別競売」です。

例:個別競売が行われるケース

AさんがB銀行から1億円の融資を受け、以下の2つの不動産を共同担保にしていたとします。

  1. 東京都新宿区の土地
  2. 埼玉県川越市の倉庫

その後、Aさんが返済できなくなった場合、B銀行は全ての不動産を競売にかけるのではなく、まず埼玉県川越市の倉庫だけを売却し、それで返済ができれば新宿区の土地の競売は行わないという選択ができます。

個別競売のメリット

  • すべての担保不動産を失わずに済む可能性がある。
  • 必要な返済額に応じて、売却する不動産を選べる。
  • 市場に合わせて、売却しやすい物件だけを競売にかけることができる。

個別競売を行う際の注意点

  • 個別競売で売却しても、借金の残額が残る場合は、さらに別の担保不動産が競売にかけられる可能性がある。
  • 競売での売却価格は市場価格より低くなることが多いため、残債が出るリスクがある。
  • 裁判所や金融機関の判断によって、個別競売ではなく、一括競売が選択されることもある。

個別競売の登記が記録されることで、どの不動産が競売にかけられたのかが明確になります。