共同担保の変更登記とは?
共同担保の変更登記(きょうどうたんぽのへんこうとうき)とは、すでに設定されている共同担保の不動産を変更する際に行う登記のことです。
通常、ローンや借入れの際に複数の不動産をまとめて担保にする「共同担保」が設定されます。しかし、状況の変化により担保の一部を外したり、新たな不動産を加える必要が生じた場合に、この登記を行います。
例:共同担保の変更登記が必要なケース
Aさんが銀行から1億円の融資を受け、以下の2つの不動産を担保にしていたとします。
- 東京都新宿区の土地
- 埼玉県川越市の倉庫
その後、新宿区の土地を売却したい場合、この不動産を共同担保から外し、代わりに新たな担保を提供する必要があります。新たに以下の不動産を担保に加える場合:
3. 千葉県船橋市の店舗
この場合、銀行と合意のもと、「共同担保の変更登記」を行うことで、正式に担保対象の不動産を変更できます。
共同担保の変更登記を行う際の注意点
- 担保権者(銀行など)の合意が必要であり、一方的に変更することはできません。
- 担保の価値が適切であるかを金融機関が審査する場合があるため、代わりに加える不動産の評価が重要です。
- 変更登記が完了しない限り、新たな不動産の担保設定や既存の担保解除は正式に認められません。
共同担保の変更登記を適切に行うことで、不動産の運用の自由度を確保しながら、融資条件を調整することが可能になります。