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共有物分割登記とは

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共有物分割登記とは?

共有物分割登記(きょうゆうぶつぶんかつとうき)とは、不動産を複数人で共有している状態を解消し、それぞれ単独所有にするために行う登記のことです。共有状態のままだと不動産の売却や活用が難しくなるため、権利関係を明確にするために分割が行われます。

共有物分割登記が適用されるケース

兄弟や親族で共有していた土地を、それぞれ単独所有に分割するとき
相続で共有状態になった不動産を分割し、それぞれの相続人に割り当てるとき
共有者の一部が持分を放棄し、他の共有者が単独で所有することになったとき

共有物分割登記をしないとどうなる?

  • 共有者全員の同意がないと不動産を売却できないため、自由に処分できなくなる
  • 権利関係が複雑になり、将来的に相続トラブルの原因となる
  • 不動産の利用や管理において意見が対立しやすくなる

共有物分割登記の手続きの流れ

  1. 共有者同士で分割方法を協議し、合意書を作成する
  2. 共有者全員が分割内容に同意し、必要書類を準備する(持分放棄の場合も含む)
  3. 登記申請書を作成し、法務局へ「共有物分割登記」を申請する
  4. 登記簿上の所有者が変更され、それぞれ単独所有となる

登記簿の記載例(権利部(甲区))

登記の目的旧所有者(共有者)新所有者
共有物分割 太郎(1/2) 佐藤 花子(1/2)山田 太郎(単独所有)
共有物分割田中 一郎(1/3) 田中 次郎(1/3) 田中 三郎(1/3)田中 一郎(単独所有) 田中 次郎(単独所有)

税金と注意点

分割方法によっては「不動産取得税」や「贈与税」が発生することがある
分割の方法には「現物分割」「代償分割」「換価分割」などがあり、状況に応じて選択する
共有者間でトラブルが起きないよう、弁護士や司法書士に相談するのが望ましい

どこで確認できるの?

法務局で登記事項証明書登記簿謄本)を取得すると、共有物分割が行われたか確認できます。

まとめ

共有物分割登記は、共有状態を解消し、不動産の所有権を個別に確定するために行う登記です。
共有不動産をスムーズに管理・活用するために、適切な手続きを進めましょう。