地積更正とは?
地積更正(ちせきこうせい)とは、測量の誤差や登記情報の誤りを修正し、土地の正しい面積(地積)を登記簿に反映させる手続きのことです。
昔の測量技術では、現在よりも精度が低かったため、実際の土地の広さと登記簿に記載されている面積が違っていることがあります。そのため、新しく測量を行い、正しい土地面積に修正する場合に「地積更正登記」を行います。
例:地積更正が必要なケース
- 昔の測量と実際の面積が違う場合
- Aさんの土地は登記簿上「100㎡」となっているが、最新の測量では「105㎡」だった。
- → 正しい面積に修正するため、地積更正登記を行う。
- 隣地との境界確定後、面積が変わった場合
- Bさんと隣のCさんが土地の境界を正確に測り直したところ、Bさんの土地は登記上より小さいことが判明。
- → 登記簿を正しい面積に修正するため、地積更正登記を行う。
- 土地の分筆・合筆後に面積の誤差が発覚した場合
- 以前に分けた土地の登記面積が実際と異なることがわかった。
- → 正確な面積に修正するために、地積更正登記を行う。
地積更正のメリット
- 土地の正しい面積が記録され、売買や担保設定がスムーズになる。
- 将来的な土地トラブル(隣地との境界問題など)を防ぐことができる。
- 固定資産税が実際の面積に基づいて計算されるため、税金の適正化につながる。
地積更正を行う際の注意点
- 地積更正には、新しい測量図が必要となるため、測量士に依頼するケースが多い。
- 隣接する土地の所有者との境界確定が必要になる場合がある。
- 面積が増減すると、固定資産税の金額が変わる可能性がある。
地積更正の登記を適切に行うことで、土地の正確な面積が公式に記録され、安心して不動産を管理・取引できるようになります。