抵当権移転(ていとうけんいてん)とは?
抵当権移転とは、抵当権を持っている金融機関や会社が変更されたときに行う登記のことです。たとえば、銀行の合併や貸付債権の譲渡によって、新しい金融機関が抵当権を引き継ぐ場合に行われます。
登記簿では、**担保権の変更理由(登記原因)として「抵当権移転」**と記録されます。これは、不動産の所有者は変わらないものの、抵当権を持つ金融機関が別の機関に移るためです。
抵当権移転のポイント
- 銀行の合併や貸付債権の譲渡で発生:たとえば、A銀行がB銀行と合併した場合、A銀行が持っていた抵当権はB銀行に移るため、抵当権移転の登記が必要になります。
- ローンの契約内容は変わらない:抵当権が移転しても、借主(不動産所有者)が返済するローンの条件は基本的に変わらないことが多いです。
- 登記が必要:抵当権が移転した場合、登記簿に新しい債権者(金融機関など)の名前を記録するために、抵当権移転登記を行うことになります。
抵当権移転は、債権者の変更を公的に記録し、誰が抵当権を持っているかを明確にするための手続きです。借主にとっては、返済先の金融機関が変わることがあるため、通知をよく確認することが大切です。