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担保権の移転とは

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担保権の移転とは?

担保権の移転(たんぽけんのいてん)とは、不動産に設定されている担保権の権利者担保権者)が、別の金融機関や個人に移動することを指します。

通常、不動産を担保にしてお金を借りると、銀行などの金融機関が「担保権者」として設定されます。しかし、次のようなケースで担保権の移転が発生することがあります。

例:担保権の移転が必要なケース

  1. 銀行の合併・統合
    • A銀行がB銀行と合併し、B銀行が担保権を引き継ぐ場合。
    • 担保権の権利者がB銀行に変わるため、担保権の移転が行われる。
  2. 債権の譲渡(借金の売却)
    • A銀行が、債権(ローンの貸付債権)をC銀行に売却した場合。
    • C銀行が新しい担保権者となるため、担保権の移転が必要。
  3. 個人間の債権譲渡
    • ある個人が持っていた貸付債権を、別の個人に譲渡する場合。
    • 担保権の移転が行われ、登記簿に新しい担保権者が記録される。

共同担保として複数の不動産が担保になっている場合、すべての担保権を一括して移転することもあります。

担保権の移転で重要なポイント

  • 新しい担保権者が正式に登記されないと、実際の権利者と登記簿の記録が食い違い、問題が生じる可能性があります。
  • 債権の譲渡契約や合併契約など、正式な手続きを経て行われる必要があります。
  • 移転後の担保権者が、元の契約内容(利息や返済条件など)を引き継ぐことが多いため、借り手にとっても影響がある場合があります。

担保権の移転を正しく登記することで、新しい権利者が正式に記録され、不動産の担保関係が適正に管理されるようになります。