持分とは?
持分(もちぶん)とは、1つの不動産を複数人で共有している場合に、それぞれの所有割合を示すものです。登記簿の権利部(甲区)に記載され、各所有者がどれくらいの権利を持っているかを明確にします。
持分の特徴
- 不動産を共有している所有者ごとに持分割合が設定される
- 持分は「1/2」「3/4」などの分数や割合で表される
- 持分に応じて、売却や賃貸の決定権が異なる(単独で処分できない場合がある)
持分が記載される主なケース
✅ 夫婦や親子で共同名義の住宅を購入したとき
✅ 相続によって兄弟や親族で不動産を分け合ったとき
✅ 複数人の投資家で不動産を所有するとき
登記簿の記載例(権利部(甲区))
登記の目的 | 権利者(所有者) | 持分割合 |
---|---|---|
所有権移転(売買) | 山田 太郎 | 1/2 |
所有権移転(相続) | 佐藤 花子 | 1/2 |
持分を変更する方法
✅ 持分の一部を他の共有者に譲渡する場合、法務局で「持分移転登記」を行う必要がある
✅ 持分の統一をしたい場合、他の共有者の持分を買い取ることも可能
持分を確認する方法
法務局で登記事項証明書(登記簿謄本)を取得すると、各所有者の持分を確認できます。
まとめ
持分は、不動産を複数人で共有している場合に、それぞれの所有割合を示すもので、登記簿の権利部(甲区)に記載されます。
持分の割合によって、売却や活用の決定権が異なるため、適切な管理が重要です。