権利抹消登記とは?
権利抹消登記(けんりまっしょうとうき)とは、登記簿に登録された権利を削除するために行う登記のことです。抵当権や地上権などの権利が消滅した場合や、登記された内容が不要になった場合に手続きが必要になります。
権利抹消登記が必要なケース
✅ 住宅ローンを完済し、抵当権を抹消するとき
✅ 地上権や賃借権などの権利が消滅したとき
✅ 誤った登記を訂正するために権利を削除するとき
権利抹消登記をしないとどうなる?
- ローン完済後も抵当権が残ったままで、不動産を売却しづらくなる
- 不要な権利が登記簿に記録され続け、権利関係が複雑になる
- 金融機関や関係者に不利益が生じる可能性がある
権利抹消登記の手続きの流れ
- 権利が消滅したことを証明する書類を準備する(例:金融機関からの抵当権抹消証明書)
- 登記申請書を作成する
- 法務局へ「権利抹消登記」を申請する
- 登記簿から該当する権利の記録が削除される
登記簿の記載例(権利部(乙区))
登記の目的 | 旧権利者 | 変更後 |
---|---|---|
抵当権抹消 | ○○銀行 | 抹消(記録削除) |
地上権抹消 | 山田 太郎 | 抹消(記録削除) |
どこで確認できるの?
法務局で登記事項証明書(登記簿謄本)を取得すると、抹消登記の記録を確認できます。
まとめ
権利抹消登記は、登記簿に登録された権利を削除するための登記で、抵当権や地上権が消滅した際に行います。
不要な権利を適切に抹消することで、不動産の権利関係をスムーズに管理できます。