附属建物新築とは？
附属建物新築（ふぞくたてものしんちく）とは、母屋（主となる建物）に付随する建物を新しく建てた際に行う登記手続きのことです。
登記簿には、主な建物（居宅や店舗など）とは別に、物置・車庫・倉庫・離れなどの「附属建物」も記載されます。これらを新築した場合、登記を行い、建物の存在を正式に登録する必要があります。
例：附属建物新築登記が必要なケース
- 新しく車庫を建てたとき
- Aさんが、自宅の敷地内に鉄筋コンクリート造の車庫を新築。
- → 「種類」を「車庫」として登記し、主たる建物（母屋）に附属させる。
- 物置を新設したとき
- Bさんが、庭に木造の物置を新築し、収納スペースとして活用。
- → 「種類」を「物置」として登記し、母屋の附属建物として記録する。
- 母屋の隣に離れ（別棟）を建てたとき
- Cさんが、親のために小さな平屋の離れを新築。
- → 「種類」を「居宅（附属建物）」として登記する。
附属建物新築登記のメリット
- 登記情報が最新の状態になり、不動産の価値を正確に示せる。
- 売却や担保設定（ローンを組む際）がスムーズになる。
- 固定資産税の計算が適正に行われる。
附属建物新築を行う際の注意点
- 登記を行わないと、売却時や融資を受ける際に問題が発生する可能性がある。
- 建物の種類によっては、建築基準法の規制を受けるため、事前に確認が必要。
- 附属建物の規模や用途によっては、固定資産税が増額する可能性がある。
附属建物新築の登記を適切に行うことで、不動産の権利関係が明確になり、将来的な売買や活用がスムーズに進みます。