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NLA(Net Leasable Area)とは

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NLA(Net Leasable Area)とは?

NLA(Net Leasable Area)は、不動産や賃貸ビジネスで用いられる重要な指標で、テナントが実際に使用可能な賃貸可能面積を指します。この指標は、建物全体の総面積(Gross Floor Area)とは異なり、共有スペースや共用部分を除いた、実際に収益を生み出すことができるエリアのことです。不動産管理や商業施設運営において、NLAは効率性や収益性の分析に不可欠なデータとなります。


NLAの算出方法

NLAを正確に計算することは、賃貸契約や物件の評価において重要です。一般的な計算方法は以下の通りです。

  1. 建物の総面積(Gross Floor Area, GFA)を算出
    まず、建物全体の面積を計測します。これは壁の外側から外側までを含む、建物の物理的な全体の面積です。
  2. 共有スペースを除外
    エレベーター、ロビー、廊下、トイレ、階段などの共用部分の面積を差し引きます。これらはNLAに含まれません。
  3. 賃貸可能部分を確定
    実際に貸し出し可能な部屋やフロア、テナントスペースのみをNLAとして計上します。

NLAが重要な理由

NLAは、不動産事業や施設管理において以下のような重要な役割を果たします。

1. 収益性の分析

NLAは、賃貸料収入を正確に見積もるための基準です。賃料は通常、NLAに基づいて計算されるため、この値が大きく影響します。

2. 賃貸契約の基準

テナントとオーナー間で合意される賃貸契約では、NLAが明確に定義されています。この基準が曖昧であると、契約後のトラブルにつながる可能性があります。

3. 効率的なスペース活用

NLAを活用することで、物件の収益性を最大化するための空間配置や運営方針を決定できます。


NLAの活用事例

オフィスビル

企業がオフィススペースを借りる際、NLAを基準に賃貸料が決定されます。これにより、実際に使用するスペースに対して公平な料金が設定されます。

ショッピングモール

ショッピングモールでは、NLAはテナント間で賃料を分配する際の基準として利用されます。また、モール全体の収益性を測定する重要な指標ともなります。


図解:NLAとGFAの違い

以下の図は、建物全体の面積(GFA)とNLAの関係を示しています。

項目面積の内容
総面積(GFA)壁から壁までを含む全体の面積
共用スペースロビー、階段、トイレなど
賃貸可能面積(NLA)テナントが実際に使用できる面積

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