【Bug you Biz Glossaryは困ったときのビジネス用語をわかりやすく解説する用語集サイト】

YAML(YAML Ain’t Markup Language)とは

当ページのリンクには広告が含まれています。

YAML(YAML Ain’t Markup Language)とは

YAMLは、データを簡潔かつ人間が読みやすい形式で表現するためのデータ記述言語です。JSONXMLと同じように構造化データを表現する目的で使用されますが、よりシンプルで柔軟性に優れている点が特徴です。特に、設定ファイルやデータ交換フォーマットとして、ソフトウェア開発やクラウドコンピューティングの分野で広く活用されています。


YAMLの基本的な特徴

  • 可読性の高さ YAMLは人間が直感的に読み書きできるよう設計されています。シンプルなインデント構造を用いて階層を表現し、余計な括弧や記号を最小限に抑えています。
  • データ形式の柔軟性 YAMLはリスト、マップ(辞書)、スカラー(単一値)といったデータ形式をサポートしています。これにより、複雑なデータ構造でも簡潔に記述できます。
  • 軽量性 必要最低限の記述でデータを表現するため、ファイルサイズが小さく、扱いやすいです。

YAMLの基本構文

リストの記述

リストは、ハイフン(-)を用いて表現します。

例:

yamlコードをコピーする- リンゴ
- バナナ
- チェリー

マップ(辞書)の記述

マップはキーと値のペアで構成されます。

例:

yamlコードをコピーする名前: 山田太郎
年齢: 30
職業: エンジニア

ネスト構造の表現

インデントを用いることでネスト構造を表現します。

例:

yamlコードをコピーする会社:
  部署:
    - 開発部
    - 営業部
  従業員数: 150

YAMLの主な用途

  • 設定ファイル YAMLは多くのソフトウェアやツールの設定ファイル形式として利用されています。例えば、DevOpsツールであるAnsibleCI/CDツールのGitHub ActionsではYAMLがデフォルトで採用されています。
  • データ交換 JSONやXMLの代替として、データのやり取りに使われることがあります。特に、APIのレスポンスやクラウドサービスの定義ファイルで利用されています。
  • テンプレート作成 YAMLはスクリプトや設定テンプレートを簡潔に記述するための形式としても活用されています。

YAMLを使用する際の注意点

  • インデントの厳格さ YAMLはインデントにスペースを用います。タブ文字はエラーの原因になるため、使用を避けるべきです。
  • 大規模データの扱い データが膨大になると可読性が下がるため、適切にコメントを挿入するか、補助ツールを使用して管理することが推奨されます。
  • セキュリティリスク 外部ソースから提供されるYAMLファイルを処理する際、不正なコードが含まれる可能性があります。そのため、信頼できるソースのファイルのみ使用することが重要です。

YAMLと他のフォーマットとの比較

特徴YAMLJSONXML
可読性高い中程度低い
軽量性高い高い低い
ネスト表現簡単簡単複雑
構文の厳格さ中程度高い高い

YAMLを活用するメリット

  • ソフトウェア設定やテンプレートの記述が容易で効率的
  • 開発者や管理者がすばやく内容を理解しやすい
  • 多くのツールやフレームワークでサポートされているため、互換性が高い

カテゴリー、50音、アルファベットからビジネス用語を探す