【Bug you Biz Glossaryは困ったときのビジネス用語をわかりやすく解説する用語集サイト】

JSON(JavaScript Object Notation)とは

当ページのリンクには広告が含まれています。

JSON(JavaScript Object Notation)とは

JSON(JavaScript Object Notation)は、軽量で人間が読みやすく、機械でも効率的に処理できるデータフォーマットです。特にWebアプリケーションやモバイルアプリケーション、API通信などで広く利用されています。この形式は、JavaScriptのオブジェクト記法を基にしたものであり、言語に依存しない特性を持つため、さまざまなプログラミング環境で活用できます。


JSONの基本構造

キーと値のペア

JSONは、キーと値のペアを使ってデータを表現します。
例:

{
"name": "山田太郎",
"age": 30,
"isEmployee": true
}

  • キーは文字列で記載し、ダブルクォーテーションで囲む必要があります。
  • 値は文字列、数値、配列、オブジェクト、真偽値、またはnullを指定できます。

配列のサポート

JSONは配列構造もサポートしており、複数のデータをまとめて管理するのに適しています
例:

{
"employees": [
{"name": "山田太郎", "age": 30},
{"name": "鈴木花子", "age": 25}
]
}


JSONの利点

1. 軽量で効率的

JSONはテキストベースのフォーマットのため、他のデータ形式(例:XML)と比較して軽量です。これにより、データ通信の速度が向上し、モバイルアプリケーションやリアルタイムシステムで特に有効です。

2. 言語に依存しない

JSONは、ほぼすべてのプログラミング言語でサポートされています。そのため、異なる技術スタック間でのデータ交換が容易です。

3. シンプルで読みやすい

JSONの構造は非常にシンプルで、人間が直接内容を理解しやすいのが特徴です。これにより、デバッグや開発作業が効率化されます。


JSONの使用例

1. Web APIのデータ通信

Webサービスの多くは、APIを通じてJSON形式でデータを提供しています。たとえば、天気予報アプリがAPIから取得するデータはJSONであることが一般的です。
例:

{
"temperature": 20,
"condition": "晴れ",
"city": "東京"
}

2. 設定ファイル

アプリケーションの設定情報をJSONで管理することがあります。これにより、設定の変更が簡単に行えます。
例:

{
"appName": "SampleApp",
"version": "1.0.0",
"debugMode": false
}

3. データ保存と共有

JSONは、データベース(特にNoSQLデータベース)やデータ共有のフォーマットとしても広く使われています。


JSONを利用する上での注意点

1. セキュリティリスク

JSONデータをそのまま信用するのではなく、信頼性を検証する仕組みを取り入れる必要があります。たとえば、不正なJSONがシステムに入力されると、セキュリティの脆弱性を招く可能性があります。

2. スキーマの設計

柔軟性がある反面、構造が統一されていないと、データの整合性が保たれなくなるリスクがあります。JSON Schemaを活用して形式を定義することが推奨されます。


まとめ

JSONは、現代のITシステムにおいて欠かせないデータフォーマットです。その軽量性、シンプルさ、言語に依存しない特性により、データ交換や保存の効率化に大きく貢献します。しかし、その利用にはセキュリティやデータ設計の考慮が必要です。JSONを効果的に活用することで、ビジネスの迅速な意思決定やサービスの改善につなげることが可能です。

カテゴリー、50音、アルファベットからビジネス用語を探す